批評とか

cogniさんとか、Erlkonigさんのテキストを読んでの雑感。


批評とかよく分かってないし*1、面白いって言葉大好きっていうか、しょっちゅう使ってます。面白ければいいとか言いました。ごめんなさい。うぐう。
以下、僕自身批評についてよく分かってないですけどというのを前提として書きます。


cogniさんの言う批評は大雑把に言うと「作品を豊かにしてくれるもの」だと思ったんですが、
(実際体験していたときには気づかなかったところを気づかせてくれるもの、アシュタサポテは豊穣、限界小説書評などは作品の背景にある社会から読み解くことにより面白くなることもある、批評がないと数に埋もれてしまうとかいろいろ)
そういう意味であれば、魔王様の感性とそれほど反対するものではないと思います。
とはいえ、cogniさんの最後の辺りの「作品を殺す批評」というのは上の言い方からすると批評と呼ばないのではないかと思うのですが、批評それ自体が僕は分かってないのでパスで。


あと、「好き嫌いは人それぞれ」ですが、やはり異なるってことはあるんじゃないかと思います。凡庸な例えですけど、みかんとりんごどっちがいいか?みたいな。個人的な好み、複数の評価基準があったときに何処に重きを置くか?なんかもあります。
ただ、そこで、こういう理由でみかんのここがすごいと言ったときに、そのことによって優劣はついてしまうのではないかなということも思います。たとえ片方を批判しなくても*2、どちらかを褒めることによって片方が浮き上がる訳ですから。どちらも全く同一平面上にあるってことはないと思います。そういう意味ならcogniさんの言うことに賛成です。


あと本当に個人的な話だと、僕自身、自分の読解力をそれほど大したものだと思ってないので、何かの作品を駄作だと評価するということはあまりしないようにしようと思ってます。それこそ「まともに読んでないから」かもしれない訳で。でも、良い場合は総合的に評価すると相殺されてしまうこともあるかもしれないけれど、それ自体を良いということは可能です。なので、特に良いところに注目して、その作品をよりよく見ることが出来る文章を書けるようになりたいものだと思います。

*1:ここの日記は感想しか書いてません

*2:駄作と呼ぶとか