Angel Beats! 3話 My Song

思ったことをいくつか。


とにかく早いなと。世界の秘密、つまり今まで知られていた情報が真でないことがあきらかになるというのは後半に入る辺りで開示されるのが普通という気がするのですが、三話でこれですからね。一体どこに辿り着くのか。


今週の岩沢さんの「成仏」する様を見るに、一部でも世界を認める、受け入れてしまったら成仏する、この世界からいなくなるのだと思います。世界に理不尽さがあっても、それでも自分の人生の目的を認めてしまうこと。
中盤に音無くんが岩沢さんを指して、「この世界の理不尽を呪った目だ」と言います。つまり、この世界に居続けるためには世界を一切受け入れてはならない。一話で語られたようにたとえふりであったとしても消えてしまうのだから。全てを拒否するか、そうでないかのどちらかしかない。
だからこそゆりっぺは一般生徒のことをNPCなどという言い方をして、自分たちと彼らをはっきりと分けているのではないかと思います。
今回ラストで天使、生徒会長の能力が自分たちと同じと分かったことで、境界が弱まりました。この辺りは今後も引き続き問われていくところかなと思います。


あと、今回気になったところは生徒会長が「まるで悪役ね」と言ったことです。今までの彼女の対応だとほとんどロボットのようでした。問われたことにそのまま答える、攻撃されたら反撃する。
ある種のルールに沿って動く存在。
しかし、今回の彼女のセリフや行動は、そのルールに必ずしも従っていません。ポスターをはがすことを途中でやめてしまうし、岩沢さんの歌を最後には止めずに見ていたようにも見える。歌い終わって成仏する岩沢さんを見終えた後に立ち去る様を見るに、OPで歌われる良かったねと見送っているように見えるんですよね。
「彼女たちの音楽が支えになってるの」とNPCが言ったことも含め、明らかになっていないSSS以外の内面が気になるところです。
「泣いてる君こそ 孤独な君こそ正しいよ。人間らしいよ」と孤独な生徒会長の能力を背景に歌われる様を見るに、彼女のことが気にならざるをえないですよね。