うみねこのなく頃に episode3 Banquet of the golden witch 構成についてとか

ネタバレなのでやってない人は読まない方が良いです。


うみねこって魔女がいるかどうかについて相手を屈服させるゲームですが、一応構成としては各シナリオにおける展開に対して、ベアトリーチェと戦人が議論しあうという構成になっています。
うみねこが全何章なのか知らないのですが*1、その形式はしばらく崩さないものだと思ってたんですよね
*2。この形式ならそのエピソードについて起こった事件について検討するので続けやすい。


でも、今回そのベアトリーチェと戦人がファンタジーかミステリーかを主張しあうというその形式もかなり揺らしました。そして、このゲームをやることそのものに対する言及や、是非についてもかなり語られています。一番分かりやすいのは人を弄ぶのは止めるべきだというものですけど、これってゲームの内容についてではなく、ゲームをする人の問題、もう一つ上の話です。言ってしまえば、ゲームの答えを回答者が出すことが出来なくても、出題者がゲームの答えを言うなり、止めるなりすれば「ゲームは終わってしまう」。
「北風と太陽」で終わりにしたのでそうはなりませんでしたけど、ゲームをやめようと思う*3とか、自ら降参して答えを言ってしまう*4とかまで今回やってしまった訳です。
そしてここまでやってしまった以上、今後は六軒島とそれを推理する場の二つを維持しなければならなくて*5、六軒島の方は推理する場がなくなったらそれだけで終わってしまうという感じなので、すごく不安定な状態で今後語っていくことになるので、凄いというかよくやるなあ、竜騎士07、という感じですねえ。



身も蓋もない感想。今回人を弄ぶのを止めろみたいな話になった時に、それは人の生き死にを娯楽にするという意味でプレイヤー批判か?とか思った自分は心が穢れていますでしょうか?
人を殺して弄ぶのが悪いことなんていうなら、弄ぶだけではなくて殺すのも悪いことになるのではと思ったのですが、戦人くんが儀式のために必要だからそれはしょうがないにしても、みたいに言っていたことに凄く違和感がありました。今回代理人を立てることによってそらしましたけど、今後このあたりの話がどうなるかがちょっと気になります。
あと、戦人くんがベアトリーチェとに愛想をつかしてなんてエピソードも今回あったりして、推理する場を維持するためにここら辺の人間関係的なものの調整、敵対なり一方的に遊ぶなり信頼関係なり、が必要なわけで、この処理に対する手付きにも期待していたり。

*1:八章?

*2:赤文字は確実に真実というルールがある以上どこかで確定はするんでしょうけど

*3:新しいプレイヤーを出して終わりにするのを回避

*4:相手が聞かないことを見越して

*5:今までは推理する場はそれほど動いていなかったので