零と羊飼い 西川真音
- 作者: 西川真音,しろ,工画堂スタジオ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/05/20
- メディア: 文庫
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以下、ネタばれ感想です。
やっぱり、ラストが気になりますねえ。
シャオリーが紡いだサイファの物語で、建前上であってもサイファに隕石を消させなかった理由は、
「ではあなたは、サイファが生き続けた方がいいと思う?ある日、彼女の気まぐれで世界が消滅するかもしれないのに」
というものでした。これって、ノアにも当てはまると思います。
誰かが世界を思い通りにしてしまっても良いのかという倫理性。その問いを出してしまった以上*1、回答をしてほしかったと思うんですよね。
結局物語としては、ノアの良いと思う形に変えて終わったように思いますし。これってどうなのかなあと。
まあ、こういう風に読むのってどうなのよ?と言われれば微妙ですかねえと思いますが、ゲーム版の終わりが確か、サイファが隕石を消す事が出来てそのことがシャオリーの能力によって分かったというものだったと思うので、そこから先をどうするのかというのはやはり気になりました。
「人がいて、物語があって、ただ……それだけ」
というのを見て、それなんて元長柾木?とかどーでもいーことも思ったりしましたよ。
*1:こういった台詞を描いたのが、故意なのか偶然なのか分かりませんが