零と羊飼い 西川真音

零と羊飼い (一迅社文庫)

零と羊飼い (一迅社文庫)

まちばりあかね☆さんのところで見て、羊の方舟のリメイク?って話は聞いてて、買ってきてあったので読みました。
以下、ネタばれ感想です。


やっぱり、ラストが気になりますねえ。
シャオリーが紡いだサイファの物語で、建前上であってもサイファに隕石を消させなかった理由は、

「ではあなたは、サイファが生き続けた方がいいと思う?ある日、彼女の気まぐれで世界が消滅するかもしれないのに」

というものでした。これって、ノアにも当てはまると思います。
誰かが世界を思い通りにしてしまっても良いのかという倫理性。その問いを出してしまった以上*1、回答をしてほしかったと思うんですよね。
結局物語としては、ノアの良いと思う形に変えて終わったように思いますし。これってどうなのかなあと。


まあ、こういう風に読むのってどうなのよ?と言われれば微妙ですかねえと思いますが、ゲーム版の終わりが確か、サイファが隕石を消す事が出来てそのことがシャオリーの能力によって分かったというものだったと思うので、そこから先をどうするのかというのはやはり気になりました。


「人がいて、物語があって、ただ……それだけ」

というのを見て、それなんて元長柾木?とかどーでもいーことも思ったりしましたよ。

*1:こういった台詞を描いたのが、故意なのか偶然なのか分かりませんが