悪魔のミカタ666 (4) うえお久光

ネタばれです。
熱血化ってこう使うのか、って感じでした。コウ達特別な人等ばかりでやっていると、それ以外の人たちは省みられず、計算の外な感じになってたのですが、そういう意味で面白い設定だったと思います。



この巻は、とにかく葉切くんかっこよかったってことで。
つまるところ、敵が「自分」であり、それを乗り越えなければならないとするならば、洋平はコウの先に行った訳ですよね。体育祭での勝負とか、そういう話だけではなくて。

「かっこいいって思っただろ?ああいうのが、かっこいいってことなんだ」

というのがまさしく相応しい。


菜々那好きなので、彼女の活躍も良かったです。
前の感想書いた後に、悪魔のミカタという作品は、悪魔のミカタたる堂島コウを巡る物語という見方があると思いました。
菜々那の持ち味の一つはコウと同じく「意外性」と言われるということは、ある意味コウと近い位置にいるということです。朝比奈菜々那は堂島コウと相対しうる存在であると。
今回、「コウを上回るスケールを見せたり」とか、天敵かと言われたりと、そういうところを充分見せてくれたので、今後に期待してます。


あと、菜々那と他のキャラが親しくなってるという意味でも、この巻の出来事は割と重要かもと思いました。ラスト
「──イハナねえさんも、小鳥遊ねえさんも、真嶋のおねえさんも」
という言い方を見たんですが、イハナと戦ったときにはおねえさんと呼んでるんで、菜々那は親しくなった場合にねえさんと呼んでるっぽいです。この辺の関係も今後生きてくるのではないかと。


次がいつか分かりませんけど、とにかく楽しみです。