キラ☆キラ 体験版

やっぱ大好きです。最高。


ネタばれです。
ストーリー紹介見て、ロックとか、「どうしよう? もう受験だよ? 家族も反対してるよ?知ったことか!」など、僕から見ると少々不安*1だったのですが、その辺大丈夫で良かったです。
主人公である鹿之助はロックについて全くの初心者だし、最初から上みたいなセリフをいう人ではなかったので。


この辺体験版で丁寧にやられてましたけど、ここまでの話って「ロックンロールで、生きていこうよ!」って言うまでだと思いました。
殿谷が、ロックは何事にも従ってはいけない、未来のことを考えてはいけないと言ってます。それで、普段からファックとか会話に使わせて、そこから内面に影響を与える*2ということをやったのですが、確実にそちらの方向に踏み出していると思うんですよね。
「どうしよう? もう受験だよ? 家族も反対してるよ?知ったことか!」とか、携帯を窓から投げ捨てるとかで。バンドの練習を始める前は、こういったことは絶対しない人であったはずなのに、そこから変化していってしまう様を見るのはなかなかに楽しかったです。


鹿之助の語りも好きで。思っていることをそのまま語るのではなく、語るということを意識した上で、自分のことを語ってみる様とか。
鹿之助の過去のエピソードとか、こんな序盤で使っちゃっていいのか?と思うくらいよかったのですが、この人の、自分のことを自分のことだと思わないで逆に面白がっちゃってる辺りとか、語るということを象徴しているなあということを思いました。
語るということは、自分の思ったことを振り返りながら言語化するみたいな側面もあると思ってて、本来自分が思っていることとは違うものになってきます。こういうことを思っている自分に対する自分の思いみたいなものが入ってくる。鹿之助は過去に、極限状況の中で自分を自分の意思のコントロール下に置こうとしてますけど、そういうのは凄く近いと思います。


この辺に関しては、CARNIVALの小説版で学が鹿之助と同じことをやってて、学の場合は最後までやりきってしまうんですが、この辺りの自らの破滅と向き合う*3みたいな感性にいろいろと考えさせられるところもあります。


こんな感じで、体験版楽しませてもらったので、製品版ほんとに期待してます。
文章中にファックとかくそったれとかを上手く混ぜ込む*4のが、この作品の感想としてベターな気がしますが、まあこんな感じで。


追記
序盤頭打ったのが怖いです。智代アフターかとかそういうつっこみはしませんけど、そういうオチが来たら泣くかも。
あと、千絵姉が獣の臭いが駄目とかは、なんか嫌なフラグ立ってませんか…とか。

*1:なにぶん音楽とかギャルゲーの主題歌とアニソンしか聞かない人なので。このテンションにもついていけるかとかも。

*2:そのように振舞っていると、だんだんそうなってくる的な

*3:自らそちらへ向かうという感覚もあります

*4:どうやってかは知りませんが。というより、とりあえず入れるのが正しいんでしょうけど