Gift 〜eternal rainbow〜感想 その3

三人の問題は今まで言ったとおり、自分のことで精一杯で他人が見えていなかったということです。
その、霧乃に対する解決策が11話で描かれていて、すごく上手いと思いました。


11話になって、霧乃が、晴彦と莉子の別れを「思い出して」、「ごめん…ごめんね。辛いのは私一人じゃなかったんだよね…」と言います。
当事者が自分のことを相手にうまく伝えるのは難しく、また、だからと言って外部から誰か出てくれば余計こじれることになります。それに対して、この奪った記憶でそれによって知るという場合には記憶によってであるので、相手のことを誰かに教えられるということではなく、自分で知ることになるため、上手く受け入れることができます。
記憶を奪うということをネガティブな意味ではなく、能動的にどう使うのか、というか、そんなことできるのかと思っていたところだったので、こう来たか、という感じでした。