魔法少女リリカルなのはA's

紆余曲折の末、感想書こうと思ってわんことくらそうをリプレイしてたりするんですが、やっぱり都築さんのシナリオはいいですね。


例えば、わんことくらそう

いつか必ず訪れる別れを待つ、曖昧で残酷な時間制限がついた日々。
だけど違う時の刻みの中で、みんなそれぞれに生きている。

という文章があるんですけど、都築さんの別作品、リリカルなのはA'sってまさに、みんなそれぞれに、違うように生きている作品だと思っています。


無印に比べてA'sは人数も多く、群像劇的色彩が強いのですが、あくまでそれぞれ個別に描かれるところが特に好きです。


例えば11話でフェイトがリインフォースに捕らえられて、プレシアとアリシア、リニス、アルフがいる幸せな世界に行くのですが、それはフェイトの体験として行われ、決断し、そして帰ってきます。この問題はフェイトの問題であって、誰かと共有されることはないんですよね。また、それと同時刻になのはとリインフォースとの戦闘、及び、リインフォースとはやての会話が行われています。
こういったようにそれぞれ独自に、多様な層として描かれることが、A'sの*1真骨頂だと思ってます。*2


なのはに関してはそんなことを思ってたんで、StrikerSはこういったそれぞれ独立した体験を、人数がまた増えそうだけどどれだけ維持できるか?っていうのをちょっと心配してたんですが、Megamiマガジンのマンガで、みんな忙しくなってきたから同じ任務が後何回できるかみたいなセリフがあったんで、大丈夫かなと今のところ思ってます。

*1:無印もそういうとこあるんですけど、とりあえずこういう言い方で

*2:だから、12話のラスボスっぽいのと戦うシーンは、僕はおまけみたいなもんだと思ってますし(今まで敵だった人たちが全員味方になって、音楽が盛り上がるものになって、全員で攻撃、すっごく燃えるシチュエーションだ、みたいな)、実際に敵もかなりどうでもいいです、というのは余談ですが。