難易度の高いゲーム

ゲームの表現とシナリオの関連で、広く理解されてるか微妙な作品っていうと昨日言ったリアライズとかがあります。以下ちょっとネタバレしつつ。



リアライズは三人称という形式を取りつつ、実は八重の一人称という作品なんですが、(http://www.geocities.com/erog_story/ra/realize.htmlあたりを参照)それを表すものの一つとしてパッケージ画像があって(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%A2%A5%E9%A5%A4%A5%BAの画像)、複数人数のそれぞれの場面の上に八重がいるのですが、その中で亮だけがこちらを向いています。これは八重がエゴを通じて町の様々な場面を見ているということと、亮だけがその視線に気づいたというものです。
パッケージだけでこれを推測しろなんて無茶なことを言う作品ではないですが、全体的にシナリオを理解するという意味で難易度が高いです。僕自身いろいろな感想とか、製作者のインタビューとか読みましたし(インタビューはかなり積極的に説明されてました)、今でもまだ足りてないかなとも思います。
この作品を一人でやって、他の人の感想とか全く読まずにこういうことに大半の人が気づくという作品ではないので、説明が必要なゲームだと思います。*1


最近界隈でゲームシステムについて言われる水月の方がリアライズよりもっとこういった特徴が強いと思うので、自分なりにまとめておくくらいはしたいため、もうちょっとしたら水月をやろうかと思ってます。

*1:これは必ずしも作中ではっきりと書けって意味ではなくて、そういう構造について言及するサイトが欲しいって意味で