リアライズ

のりさんのところからBUNGLE BUNGLEのworkを見たので。
ネタバレします。


のりさんの日記を見ていて面白いと思ったんですが、それは感想自体がこのゲームを表しているなということです。
例えば、「八重に対してあまり人間味を感じていなかったんだなあ」っていう感想はすごく正しいと思って、菩薩としてのイメージ、やろうとしていることが人間とは思われないという他にも、Panorama Luminaryでは八重は明確に幽霊であると描かれています。まあ、実際に人間ではない訳です。
また、もうちょっとシナリオに踏み込んだところから行くと、八重というのはたくさんのエゴを吸収したため、八重そのものではなくエゴの集合体なのではないかという話がゲーム中でされるのですが、肉体的に死んでいるとすれば、エゴの集合体としての八重という色彩はさらに強まります。


「製作者とプレイヤー」って視点は、Judgeさんのレビューが面白かったのですが、すごく大雑把に言うと、プレイヤーは個別のキャラクターへの感情移入から進むのに対し、製作者はキャラクターを含めた全体を見るわけです。そういう意味で八重というキャラクターは、やはり製作者的な視点で作られていると言えると思います。


という感じでこのゲームすごく良く考えられていると思うんですが、そのため、今回リンク先を読んで僕だとちょっと求められているレベルに足りてないかなと思いました。Panorama Luminaryはやりましたけど、トゥルーと倫エンドまでを一回やったくらいだし。このゲームが本当に丁寧に読み込んでかなきゃいけないということは確かなんですが、ちょっと申し訳ない気分に。