神樹の館

かみしろさんのところを見ていて思ったのですが、神樹の館ってそんなに「人を選ぶ」とか言われそうなゲームでしたっけ?
僕自身、伝記系の知識とかほとんどないので、そういうところは割と豪快に読み飛ばしてそうなのであれなのですが、このゲーム自体は基本に忠実なゲームだったと思うのですが。


まず、無駄に長かったりせず、ゲーム終了時に考察必須の大きな謎などはほとんど残らずゲーム中に大体解決されている(当時のスレなんかでもそんなことが言われていたように思います)こと。
ゲームの背景に大きな謎があり、個別のシナリオをそれぞれ読んでいくことによって、少しずつその謎の全容が見えてくるという見せ方、三つのシナリオを終えた後に、それを踏まえた上での一つ上に位置する、ゲームを完結させる最終章を用意する構成。


という感じで、安定してるゲームだよねと思ってます。最初の二つは制作会社のデビュー作ってことであんまり長いゲームとか作れないってこともあると思うんですが、その分たたみきれない風呂敷を広げるってことがなく、上手く作ってあると思いますし、ゲームを覆う大きな謎についてそれぞれのシナリオで少しずつ謎が明かされていくということについては、痕や、それこそ家族計画でも使われた手法であって、一つをクリアしたら他を見てみたくなりますし、ああいうこと言ってたのかとか妄想できます。
最終章については、ユメミルクスリの不満というか違和感の話をちょっとしましたけど、エンドマーク打ってくれたほうがすっきりと終えられる気がするので、その意味でもよかったですし、前の三つを踏まえてという展開がかなりお気に入りだったりします。


問答とか楽しんだかといわれると微妙ですが、結構というか、かなり好きなゲームだったりするんですけどね。
神樹の館についてそのように言われるのが割と腑に落ちないので書いてみたのですが。
他の方でも、よければこのゲームの感想とかを書いてみてください。