かしまし

はずむ君が水着とかエプロンとか女の子の服装をすることに、なんというか躊躇いを持たないのは、自分が男の子に欲望される対象である女の子の体であるということをまったく考えていないからではないでしょうか。


明日太とか何かある度にはずむ君のエロい妄想をしてしまう訳ですが、はずむ君自身はこれにまったく気がついていません。これははずむ君が鈍いとかそういうことではなくて、はずむ君はそういう対象として見られてしまうことを可能性としてでもまったく考えていないからのような気がします。
一巻では明日太に言われて簡単に胸を見せようとしているし、父親と一緒に風呂に入らない理由が女の子はそういうことをしないみたいという外的な理由であって、自分が女の子として恥ずかしいということではありません。
周りに女の子が多くて、そういうものとして見られることということをあまり意識しなくていいようになっていますけど、それでもはずむ君がそういうことをまったく意識していないようなのは、なんか変なんですよね。明日太がそれをしているのでこの漫画がおかしいというわけではなくて、はずむ君がおかしいのですけれど。
頭では完全に理解しているんだけど、心まで女の子になっている訳ではないみたいという感じで。