黒い仏 殊能将之

黒い仏 (講談社ノベルス)

黒い仏 (講談社ノベルス)

ここ最近の議論がきっかけですけど。


面白かったですよ、個人的には。ミステリ的にどうかというのはあまり考えてない人なのでっていうこともありますが、個人的にこの作品の特徴は唐突にがらっと色を変えてくるところかなと思いました。墓開けの後や、三章五のあたりなどの。
読んでいるうちにラブクラフトの影響を受けている、というかオマージュとでも言うべきかということが分かってきた上で考えると、その元の作品の現実の皮を一枚はいだ先に待つものという意味でこの作品がああなるのは納得できるかなと。


後個人的には終わったあとの話をちょっと読んでみたいなーとか思いました(笑
はてな年間100冊読書クラブ 053)