ひぐらしのなく頃に 皆殺し編

祭囃し編プレイ後の感想はこちらに

ネタばれします。


個人的に興味深いところは、やっぱりこのパラレルワールドを作り出すシステムです。
そのシナリオでの状況とか確率によって全く異なった色合いを見せていく「ひぐらしのなく頃に」という物語に存在するルールX,Y,Zとか。


ファウストvol.5のインタビューで竜騎士07さんが

実は私が推理して欲しいのは、事件の犯人じゃなくて、この物語のルールがどんなものかを推理して欲しいんですよ。各シナリオの最大公約数的な設定、舞台裏の仕掛けを皆に見つけてほしい。
ファウストvol5)

と言っていましたが、ひぐらしのなく頃には舞台と登場人物のある程度の傾向が決まっていて、その上でどういう条件下に置いたらどうなるかっていうふうにして物語が作られていたわけですよね。
そういうある程度決まっているところからスタートして、今までの七シナリオのようにかなり違った物語が展開されうる流動性や、状況によって出たり出なかったりするそれぞれのキャラクターのいろいろな性質とかも面白いと思いますし、罪滅し編皆殺し編のようにメタ性を取り入れて、今までの展開を踏まえたうえでの各キャラクターの動きの変化というのも面白かったです。
今回その辺をかなり明確に言及していて、(最初のパラレルワールド、共通するルールの存在の説明とか、レナとか圭一が他の世界のことを夢や過去の記憶などと勘違いしながらも思いだして、それによって今回同じ轍を踏まないようにする描写とか)分かり易いっていうのも個人的にはありがたかったです。


最後の祭囃子編という完結編、初めての完璧なハッピーエンドはいったいどんな条件で始まるのか、また、各キャラクターのどんな要素によってゴールまで辿り着くのかを想像(妄想)するのも楽しそうだと思います。