我が家のお稲荷さま。 柴村仁

はてな年間100冊読書クラブ 036

我が家のお稲荷さま。 (電撃文庫)

我が家のお稲荷さま。 (電撃文庫)

 
相手だったらこう思うだろうというのが既にもう分かっていて、だからそのことを真面目に言う必要はなくて、反対に言ってみたり、冗談めかしたりしても充分伝わるようなそんな関係
クーの「そういうと思っていた」とか、「さすがだな」までの流れはすごく好きです


このコミュニケーションに於ける相手との距離の近さみたいなものはキャラクターからの相手への説明の少なさからも見ることが出来て、例えばクーから実際に語られているクーと美夜子との関係や四章でしようとしたことなどについては、情報量として全然足りてないのですが、それでもそれだけで本当に必要な分はちゃんと受け取られています
そういうことが出来てしまうっていうのは、実に幸せで素晴らしいと思います