西の魔女が死んだ 梨木香歩(ISBN:4101253323)

はてな年間100冊読書クラブ 015


中学生になり、不登校になってしまった女の子が、田舎の彼女の祖母と暮らし魔女修行をすることによっていろんなことを考え、成長していく児童文学です


児童文学って、子供向けだから内容がないなんてことは全くなくて、子供向けだからこそ大事なことをストレートに描いてくるという素直さがあると思うんですよね
大人になっても変わらず大切なことっていうのもあると思います

まいにとって一番価値のあるもの、欲しいものは、一番難しい試練を乗り越えないと得られないものかもしれませんよ

いちばん大切なのは、意志の力。
自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です


こういったことだけを聞くと、単なる教訓として見えてしまうかもしれませんが、それをそれだけのものに見えないようにするのが上手いです
そういった正しいことを押し付けることなく、穏やかに、相手に必要なものを、ということかも知れません
正論っていうのは非常に強いものですからより一層気をつける必要があると思うので、その伝え方っていうのが大切なんでしょうね