忘却の旋律 モンスターについて

メモとか言いつつ、長くなりすぎたのでモンスターについてのことは分けます


全体的にはやはりすごくいいアニメだと思うのですが、モンスターそのものというものがちょっと認識しづらいかなと思いました
そもそもこのアニメ、モンスターそのものの出番があんまりないというのもあるので
もうちょっと説明っていうか、言葉が欲しかったなというのが正直なところ
新現実のインタビューとあわせて見れば、割と理解できる気はしますが


インタビューでは、モンスターっていうのは死を日常生活では目に付かないようにするようなことがモンスターを生み出していくのではないかなと言っていましたが、社会に確かに存在するんだけれど、人間の都合によって疎外されたものがモンスターであり、モンスターが襲ってくることはそれの逆襲じゃないだろうかと思いました
見たくないものをあるカテゴリーに押し込めて、分類されてしまうものがモンスターであると言う感じで


というか、この作品、モンスターと言う存在も単純に否定できる存在として描いていないからまた捉えづらい(悪い意味ではなく、それだけ抽象的かつ多義的ってことですが)
猿人湾の時は、ハッスルモンキーより物の分かった存在としてモンスターが描かれていましたし
単純に悪いことだと断言してしてしまうことによって、切り捨てられてしまうものもモンスターなのではないかとも個人的には思います