Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 車の扱い

車を権力の象徴として使うのってなんか90年代っぽいなあとか思いましたが、まあウテナを思い出したってことで。ウテナでもあったんですが、違う景色を見せて若者を誘惑する大人というビジョンみたいなものを今見るとうーむという感じがしないでもないです。いや、車と言われてもなあ。


車というモチーフによって、アインとツヴァイの差を表しているということもあるんですけどね。ツヴァイはクロウディアを送った後にその車を乗りこなしてどんどん周りの車を抜いているけれど、アインは電車に乗っている。電車は自分で進むのではなくその進行方向に従うものです。なんだかんだで自分で進むツヴァイと自分を外に預けてしまうアインの、2人の性質の違いを表していると。


今のところ見ている感じだと、メインのアインの性質も描いていますし、クロウディアの性質も丁寧に描いているなあと思います。
クロウディアにおける車って、上で説明したのも今回はあるんですが、本来の意味は別で。道が決められていてその上を走る際にそのスピードだけが自分で決められる、そこに己の意志を込めるってとこなんですよね。
アニメ化するに辺り、ヒロインの性質を全員なるべく拾っていきそうな気がするので、後半特に楽しみですね。今も楽しんで見てるんですが。