コードギアスR2 25話「Re;」

いろいろと思うところがあるので幾つか。ネタばれなので、見てない方はとりあえず見てきてくださいね的な。


とりあえず気になってることなのですが、ルル生きてるんですかね?
ナナリーがルルに触れて記憶が流れ込んでくる描写でコードをルルが持ってるのかなとか、ラストのC.Cの感じとか。
生きていてもおかしくなさそうな。


世界中から憎まれる存在になって、明日への道を作るというルルの辿り着いた結論とナナリーのそれが同じだったということが、個人的には印象に残っています。
21話でシャルルと対峙した時に、ルルは「ナナリーの言う優しい世界」について語りますよね。とても必死に。涙を流しながら。「それを嘘だとは言わせない!言わせてなるものか」とまで言って。
「彼にとって、その人の意志は関係ないんです。」とまで言われる彼が、自分のことではなく、誰かのことについてここまで言うのが良いと思っていました。
ルルはその後、自分の思う世界を作るために行動するわけですけど、それはナナリーが考えた事と同じだった訳です。ナナリーのためと言いながら自分の考えを押し付けてきた彼が、ナナリーの考え方、その方向性を理解していてそれと同じことをしたというのは、感慨深いことではないかと思います。


あと、スザクが最近ずっと「結果」と言っていたのが気になっていて、「過程」というのを重視するのは*1間違っているということなのかと思っていたのですが、そういうことでもなさそうなのでちょっと安心しました。最終的には独裁による理想の国ではなく、皆での「話し合い」というステージに持ってきたので。スザクはこれからルルの思いを背負ってずっと生きていくのだという話も含め、困難に満ちているであろう「これから」、「明日」というプロセスを大切にしていってもらえればなみたいな感じで。


最後に。ギアスは「自分の力だけでは叶わないことを、誰かに求める」と語られました。命令に従わせるギアスとか、人に愛されるギアスとか、誰かの意思を奪う、個人の全能感を表すかのような印象の強い「ギアス」でしたが、そのギアスですらも「誰か」がいなければ成り立たないわけで。この作品の、キャラクター達が織り成す物語を見ることができ、彼らがいてくれたことに感謝したいなあと思います。
スタッフの方々、お疲れ様でした。

*1:この作品の価値観として