P2!―let’s Play Pingpong!―

打ち切りになると聞いてから、ちゃんとコミックスを買って読みました。
残念なことに今週で最終回です。


この作品における才能って言葉の使い方が印象に残りました。

「道の先に何かがあると信じ僕らは歩く」
「できることはまだ見ぬ才能を信じて前に進むことだけ」


才能って言葉は、「生まれ持った潜在能力」なんて言われるように、自分の内側にあるものという印象があります。でも、P2! では、「いつか才能(ギフト)に巡り合う」*1と言われるような、自分の外にあるものです。
見えない、道の先にあるものが、自分の中にある「才能」なんですよね。
その辺りの感覚が独特に思えて、この作品のこういうところが好きだと思いました。


あと、「証明して」というのもいいですね。アキラちゃんの「見立て」って、この作品世界での正しさというか、法則というか、そういうある種の絶対性みたいなものがあります。岩熊さんのときのように、よっぽどのことがなければそれは崩れません。ましろんの執念や仲間の力でも最終的には覆すことはできなかったですし、川末さんがアキラちゃんの見立てに対し、どうにもできなかったというのはこの試合の通り。
だからこそ、ヒロムがこの見立てを超えることは、川末さんがアキラちゃんの予想を超えて強くなって帰ってくる可能性があるということを示すことになります。
これから始まるヒロムの試合ってそういう意味があると思っているのですが、ちゃんと赤丸ジャンプでやってくれるとのことなので、期待して待ちたいと思います。

*1:STEP23