アイドルマスター XENOGLOSSIA

最終話まで。
@niftyで放送してましたけど、著作権関係がややこしいことになってる中、オフィシャルで最新のものだけでも無料で見れるようにしてくれるというのは大変ありがたく。



この作品では、物言わぬ、意思があるかどうかやその意思をはっきりと確認できない相手から、意思を読み取る(だから勘違いとか伝わらないとかが容易に起こりえる)という片方向に偏った関係が多かったんで、最後の「ダイスキ」は良かったです。


iDOLとの「会話」って、最終話付近でもYESとかNOとか単語だけでは済まないような複雑な意思伝達はできてません。複雑というのは、26話最初でしたアウリンをこのまま放置しておくと危険なので自分たちがアウリンに行ってそれを安定化させるみたいな、言葉を使えないと伝えられないようなもののことです。
最後の雪歩のとかあるんで、テレパシーじみたものはあると思いますが、見てる感じだと、はっきりと言語化はされない、なんとなく程度のものを伝えているように見えます。*1


なんとなくしか伝わらないからこそ、意思を読み取る側の相手への共感度や理解、受け取ろうとする意思に大きく左右されるので、意思疎通に関してはマスターの方に比重が大きくなっていて、iDOLの意思がどうかというのはその意思の読み手であるマスターの解釈によります。そのため、ラストの段階であっても、iDOLの「本当の意思」はある程度の曖昧さが残ることになります。


実際には最後辺りは十分意思疎通できてる感じですけど、こういった状況で、読み手の解釈とか関係ない好意の言葉である「ダイスキ」をたった四文字であっても最後に残したというのは、片側に比重がよっているこのアニメの最後として、もう片方から明確な意思が返されたということで良かったかな、と思いました。それに対する返答が「馬鹿…、知ってるわよ……インベル…」というのも。


ということで、敵が悪い意味で胡散臭いというか薄っぺらいとか、欠点は結構あったと思うんですが、全体として面白く見れました。
あと、とーとつだとは思ったんですけど、最初のペンギンみたいな話は好きです。

*1:どこかで真美がなんとなくわかるということを言っていたような