アイドルマスター XENOGLOSSIA

一度も書いたことがなかったので、ざっくりと。突っ込みどころとか結構あると思うんで、あれば是非に。


このアニメ変なアニメだとは思ってて、ウィキペディアの記事の「エンディングの全裸で回転する春香はインベルの妄想」とかを見て、それはキモいわ…とか思いました。


そういうのは置いといて僕なりにこのアニメについて考えると、誰かとの双方向的な関係というよりは、理解できない相手に対する釣りあわない関係を主に描いているアニメなのかしらという感じです。
インベルなどのiDOLが一番その傾向が強いのですが、コミュニケーションが上手く行われません。まず会話とかができないし、意思があるとはっきり分かるような描写が序盤は特にあんまりない、というか分かりにくいです。iDOLが意思をはっきりと表し、伝えていたらいくつかの問題って解決されていたのでは?ということも思ったりもしました。
それに対しては、このアニメは意思の疎通のできなさを、こういったレベルに設定しているものなんだろうと思って見てます。意思疎通できないことを描こうとした時に、そのできなさっていうのはグラデーションのように連続したものというか、いろんなレベルがあると思うんですが、このアニメはこのレベルを選択したんだということで。そのレベルの置き方によって、紡がれる物語は様々な形をとりえますが、スタッフをこれがベストだと思ったんだろうと。ロボットと少女との恋愛というのがテーマだとすると、やっぱりこれくらいの意思の通らなさがいいと思いますし。iDOLはロボットで、シリコン構造体という留保も一応つけられます。


そんな感じの片側に傾いた関係は春香や千早、伊織や真などのアイドルマスターとiDOL達や、真とあずさ、雪歩と千早などさまざまな形で描かれています。どれも一筋縄ではいかないというか、片思い的な感じが強いです。
それが行き過ぎたのが千早で、とろとろのふわふわとかになってるんですが、春香にしたところでそう見えないこともないとも思えます。終盤でも、相互関係の描写は多いとは言えないので、このアニメに気持ち悪さを感じるのはなんとなくは理解できます。
ただ、このアニメは仕草とかちょっとしたセリフとかの細かいところを見てこそ面白いとも思ってて、いろいろなところを見ていくと理由が結構あるので、そういうのはある程度緩和されます。その、多少の気持ち悪さみたいなものも含めて、ちょっと変わったアニメとして見ると面白いんじゃないかというのが、僕の印象です。