悪魔のミカタ666 3 うえお久光

そうだ。自分はいつでも、たとえ相手が洋平だろうと、迎え撃つ側ではない。
挑む側。
挑戦者であり─
「……反逆者」

あー…、はんぎゃくしゃかー、とか思いました。


それはさておき。
菜々那と葉切君の出番がいい感じです。菜々那に関しては二巻以降ずっと期待していたので嬉しい限り。
作中言われてるとおり、菜々那の持ち味の一つはコウと同じく「意外性」です。なにかやってくれるんじゃないかっていう。これは作品内(小鳥遊)での印象ですが、僕もこれに期待しているので。
小鳥遊との会話のところも好きで、小鳥遊の語り方は、こうなってこうなってこう、だからこうだよね?っていう、思考を自分の出した結論へと誘導するものです。その論理は、小鳥遊が言うように*1、堅実で隙がない。そういうものに対して、こう、最初から除外していた盲点を使って、ひっくり返すのはなかなか。皆が難しい顔してるところに運動会を楽しもうよ!っていうような、視点の違いを見せるような、そういうところが意外性の理由の一つかなとか思ったりしました。

*1:イハナの戦略を小鳥遊がおそらくこうだって解説してます