のだめカンタービレ 5話

駄目な人の僕からすると、見ているのがなかなか辛いというのが割とあったりしますが…。


千秋先輩って、能力があって努力しているから、自分にすごく厳しく、人に厳しくを地で行く人ですよね。そのため、要求水準が高いし、その指摘も的確です。
それだからこそ、それを指摘される側からするとかなりきついものがあります。千秋先輩が圧倒的に正しいんだから反論なんてできるはずがないし、そんなことをしようとしたら今回みたく全力で沈められたりする。「調子の悪いリードも、体調の悪さも、本人の責任だ」って言ってますけど、見てれば千秋先輩だったらそういうのに気をつけていて、それを自己責任だと言ってしまえるように行動しているんだろうなってことが分かります。
でも、その正しいことがなかなかできないのが人間であって、正しさにぼこぼこにされて、その上で自分をよく出来る人ってやっぱり稀だと思います。音楽のことはさっぱり*1な僕からでも、感情とか精神状態が音に大きな影響を与えるんだろうくらいは分かるんで、千秋先輩の下でいい演奏をするのは難しいなんてもんじゃないだろうなあということは思います。


それに対して、シュトレーゼマンのすごいところは、それぞれの個人を見ているってことです。千秋先輩の場合は音とかリズムとかの演奏の正しさを見ているんですが、それよりもう一段階深い。人を尊敬して、それを慈しんでいるのがまた返ってくるっていうのは、それこそ巨匠というのに相応しいと思いますよ。
そういったことが分かって、転科届けを複数用意するように、一回り成長した千秋先輩もまたかっこいいですねえ。

*1:アニソンとエロゲーソングくらいしか聴きません