コードギアス 16話

スザクが大好きなのです。


スザクって、他人のことをとにかく考えている人だと思います。今回の話で言うと、生徒会のシーンで、シャーリーはどうしたのかと聞くのはスザクですが、前からシャーリーの恋を応援してたんですよね。基本的に他人のことをよく見ていて*1、気を使っている。ナナリーをさらわれたルルーシュの不安にも即座に気づいています。
今回印象に残ったところとして爆弾を見つけたときにナナリーに語りかけるシーンがあるのですが、そこの「大丈夫。僕とルルーシュが組んで、できなかったところなんてないだろう?」と言って微笑んで見せるところがすごく好きなのです。何故かと言うと、不安というのは移るものだから、こちらが不安そうに答えれば相手も不安になります。だから、相手を不安にさせないためには、こちらが絶対大丈夫だと自信があるように答える必要がある。そして、相手を安心させるためには笑顔というのはすごく有効です。ルルーシュみたいに深刻な顔をしていれば言葉の説得力がなくなりますからね。とはいえ、ナナリーは目が見えないから表情は関係ないとも言えるのですが、そういったことを考えずに、自然に笑顔が出てくる辺りが良いと思います。


スザクの過去についてですが、はっきりと語られてしまうトラウマみたいなものはどうかと思う一方で、語るのがマオだからまあいいかという気も。マオ自体が不粋なキャラなので、そちら側に幾分か振られ、しょうがないというのが多少あるというのはまあ余談。
スザクが、自分は、自分のために生きることも死ぬこともしてはいけないことであり、人のために死なねばならぬと思っているところがこうね。何話だったか忘れたんですが*2スザクが軍に帰ると言って、戻るじゃなくて帰ると言ったんだとルルーシュがシャーリーに言うというみたいなエピソードがありましたけど(うろ覚え)、スザクにとって生徒会は、自分には過ぎたるものだけれども、この人たちは幸せになってほしいと考えていて、その閉じ方がすごく切ないです。そういったものを自分一人で抱え込んできた訳で。
マオによってその辺がルルーシュに知らされたので、そのことによって少しでもスザクのためになればということも思ったりするのですが。


ルルのことも言っておくと、今回では「マオ、お前は黙っていろ!」と言ってギアスを使う辺りがよいです。マオの撃てじゃなくて殺せとすべきだったと対応していると思うんですが、ここでも死ねと言うべきであるところでスザクのために思わず黙れとしてしまう辺りがルルの優しさだと思います。

*1:天然の描写もあるんで一概には言い辛いのですが

*2:情報求む