Gift 〜eternal rainbow〜感想 その1

ここ何話かで特に思ってたんですが、ほんとに面白いですね、これ。コードギアスを除けば今期一番かも。
MOON PHASE雑記辺りを見てるとかなり違和感があるので、自分なりに整理しときます。長くなりそうなので分けるのと、ネタバレで。


まず莉子について。
莉子がGiftを使ったことを後悔しているのは二つ理由があって、一つ目は霧乃と約束をしたのにそれを破ることになってしまったこと、二つ目はGiftという一生に一度しか使えない、好きな人を手に入れてしまいえる強い力を、自分の気持ちを直接叶えるようにということではない虹を贈るという形をとったものであるけれども使ってしまったことです。
莉子にとっては二つ目の理由の方が特に重要です。
莉子にとってGift、一生に一度の特別な力を使うということは、莉子の悪い癖、人に媚びてしまうことによって相手にいい印象を与えようとすることと同じです。それで手に入れてしまったら、本当に自分が好きだという思いが実らないことになります。莉子はそういった理由でGiftを憎んでいました。
九話ではそういった、莉子の、Giftの否定的な見方が変わったことが語られます。

「もしあれが、私の一方的な思いで生み出したのなら、歪んじゃってたと思う。今までのできごとみたいに」
「でも違った。虹はずっと消えずにいて、今も輝いてる」
「そうか。俺たちがまた、一緒に虹を見たいって願っていたから」
「気持ちは同じだった。ちゃんと、通じていたんだね」
「だから、虹は消えないの。二人が一緒にいる限り」

莉子はGiftを春彦に対してそうだと分かるように贈ったわけではないからGiftを使って彼を手に入れたというわけではないし、だからといって彼女の思いが受けいられなかったというわけでもない。虹が今も消えずに輝いていることが、二人がもともと通じていたことを保障してくれている。


結局のところ、莉子の問題に対する本質は、彼女とGiftに関する問題であると言えます。