雪さんシナリオ

ていうか、このシナリオを肯定的に捉えるってどうやったらいいんだろ?って悩んでて、否定的な方ばっかり考えちゃうのですよね。
例えば、ピーターパンの話があって、雪さんが

「雪は、ネバーランド自体が一つの虚像だと思ったんです。ピーターが自分のために作った幻の世界。だから、あの国の住人であるティンカーベルは、ピーターが作った幻の一部なんじゃないかと」

と言うんですが、どこまでも甘えさせてくれる理想のメイドさんである雪さんって、ティンカーベルなのでは?*1とか、さくらむすびの桜シナリオのように、雪さんが言うピーターパンの世界

「ひとりぼっちの少年、ピーターパンは自分にとっての理想郷――時が止まった、子供だけの王国を築こうとしています」
「でも、子供たちはいつか目を覚まして、ネバーランドを去っていく。それは、子供が大人になるっていうことだよね」
「ええ。ピーターだけが、時の流れから取り残されてしまうんです。そうして、最後には、大切な人からも忘れられてしまう。だから、ピーターパンは子供だけのものなんじゃないでしょうか。彼を理解し、受け入れられるのが、子供だけだから――」

のように、ネバーランド固執した結果、他の皆から忘れられる、二人だけの楽園に閉じ込められてしまう、とか。


とは言うものの、

「ロケットは月に着いたよ。キミが夢を捨てなければ、雪に会いに行くことだって出来る」
「でも、それは…」
「夢を捨てないで力に変えれば、いつか宇宙飛行士になって、月にだって行ける。大人になって、子供の頃みたいに、たくさんの夢は見られなくなったけど…ただの夢でしかなかったものを、今の私たちなら現実にできるんだよ。それがどんなに低い可能性でも」

と言うとおり、月に行ってしまった雪さんに再会するという可能性を実現したことを良しとすべきなのかなあ?という気も一方でしますし。
雪さんシナリオって、他でもない雪さんを選ぶって選択肢が最後のあたり結構あるので、文字通り他の可能性、他の全てを切り捨ててでも雪さんを選んだのだ、というか。

*1:って書くと、雪さんに人格がないって言っているような気がしますけど、少なくともそういう側面はあると思います。下で言ったとおり花梨や庄一との関係がある程度はリターンを求める普通の関係に対して、雪さんは特別だっていうあたりとか