舞-乙HiME

乙女はDO MY BESTでしょ?をひたすらリピートして聴いてれば、割と満足っていうのが実はあったりするんですが。


舞-HiMEがいろいろと面白かったんで見たんですが、このアニメで僕が印象に残ってるのは全然違うところです。
このアニメは不安定をかなり強く描いていると思います。


成長が変わることとするなら、それをするためには今まで自明であった価値観や考え方、身の回りの環境などが揺らがされるか、もしくは崩される必要があります。
マシロちゃんがこれが一番強くて、彼女に関しては「パンがなければお菓子を食べればいいのじゃ」とか言い出したときには本気で頭痛くなったんですが、彼女の身の回りの環境が徹底的に崩されるのは彼女が自分が自明としてきた価値観に対して疑問を持ちはじめて、少しずつ良くなり始めたところです。上の考え方からすると、自明であるほど崩すのが難しいので徹底的にやる必要があることは確かなんですが、よくもここまでやるわ…、さすが舞-HiMEシリーズ…とか思ってました。


マシロちゃんに関しては成長を描くための不安定なんですが、僕にとってアリカの不安定がこのアニメで一番印象に残ってます。
アリカというキャラクターって、基本的にまっすぐで、転んでもすぐ立ち上がって走り出すようなイメージの、強い娘だと思うんですが、友人を失うことや恋愛などを通してかなり不安定にさせられます。
個人的にこれがすごい引っかかってて、見てるこっちが感情的に結構引っ張られたくらいでした。
今思い返してみれば序盤は安定してなかったっていうのは確かにあるんですけど、セルゲイとの恋愛部分が終わったあたりからはほとんど完全に安定してるわけで。


この辺自分としてはかなり気になってるんで、もう一度見直すべきかもと考え中です。