魔法少女リリカルなのはA’s

バイスについて。


二期ではデバイスがよく喋るんですが、これは彼ら(彼女ら)に固有の人格を認めていることの表れだと思います。
それを一番端的に表しているのが、十話のなのはの台詞、

だけど!言葉を使えるでしょう!?心があるでしょう!?
そうでなきゃおかしいよ。ほんとに心がないんなら、泣いたりなんか、しないよっ!

です。ここでは言葉を使えることと、心があることが並置されています。これは、なのは的には同じということであり、デバイスはただ使われる道具ではなく、心がある固有の存在であるということです。


また、二期においてはデバイスの名前に関して、マスターが名前を呼びかけるだけでなく、相手に対して紹介することが多いです。なのはにおいて名前を呼ぶことは、

君とかあなたとか、そういうのじゃなくて、ちゃんと相手の目を見て、はっきり相手の名前を呼ぶの

であって、他の誰でもない相手を認めることという意味があります。そういう意味で、シグナムやフェイトが、戦うときにデバイスの名前も相手に言うこと、十二話で自分の名前と一緒に、デバイスの名前も名乗ることっていうのは非常に印象的です。


こうやって道具と呼ばれてきたもの(デバイスも含め)に対し、その一般的イメージとして扱わずに大切にし、ずっと道具として扱われてきた「闇の書」(ある意味では騎士たちも)にを、その存在を認め、「強く支える者、幸運の追い風、祝福のエール、リインフォース」と名前を呼んであげるっていうシーンはやはり非常に素敵であると思います。