ボクのセカイをまもるヒト(2) 谷川流


散々自己言及してる作品なんですが、キャラクターの立ち位置を見るのが面白いです。
例えばすみれ台なんか、状況がある程度分かっていてもわざわざ干渉してこない辺り、自分の職能の範囲を守るって意味で、メイドっぽいとか。


中でも、一番立ち位置を見ていて面白いのは魔術師たちで、この巻で一番好きなセリフは、「私が楽しいことは他の皆も楽しいに決まっています」です。他人のことが分からないなんて当たり前に言われる中で、こういう自己の感覚を周りにまで簡単に敷衍してしまうような自己中な思想をしているのを見るのは、なかなかに幸せなので。
ハレ晴レユカイで「追いかけてね つかまえてみて 大きな夢&夢好きでしょ」
と言われるような、相手を捕まえて、言ってみれば伝わる、そういったことが簡単だというようなメンタリティにも近いですし。
まあ言ってしまえば傍迷惑なのですけど、この人たちにはあまり陣営にとらわれず、好きなようにやって欲しいものです。