桜蘭高校ホスト部  10話

それでもいつか、欲のないあの子が、ただ一人の人の傍にいることを心から望む日が来るのなら

ってセリフを聞いて、やっぱりこういうの来たかーと思ったので。


というか、ハルヒってみんなのお母さんですよね。フルバにおける透くんと同じ立ち位置です。由紀くんは透くんにお母さんを投影するんですけど、透くんが夾くんのことが好きだと分かると、そういったものを辞めたいと思って自立しようとします。
誰か一人のことを特別に思うことと、皆平等に大切に思うことを両立させることは不可能です。そのため、皆を平等に大切に思うことは、自分にとって特別な人を作ることができないということになります。ハルヒの良さって、そういう分け隔てなく接してくれるというところがあると思うんですが、それは結局のところ皆でハルヒに頼っているということですよね。だから、そんなハルヒにも純粋に自分のために、望むことをして欲しいということで冒頭のセリフが出てくると思います。


ということで、意図はよく分かるんですけど、今のハルヒのあり方が好きな人としては複雑な心境だと思いつつ、性別、引いては恋愛という意識のないハルヒがいいと思うのって、結局のところハルヒに対する理想の投影かなあとか思うので、さらに考えものです。
感情移入しすぎですかねえ。