麻枝さんの作品について

各所でロミオさんのキャラとの比較を見て、それだったら「麻枝」と「宇宙人」でぐぐってみては?とか思ったんで、そんな話。


キャラクターのレベルだけでなくて、麻枝さんの作品では、起こる出来事も人間的じゃないよなと思います。人に対する配慮が全くないという意味で。


例えばAIRなんかだと、観鈴や往人さんだって結局のところはっきりとした事情は分からず仕舞いであり、晴子さんにいたっては、往人さんから少し聞いただけです。その内容だって、荒唐無稽であり全くもって信じられるものではありません。
信じられないからといって、そんなことはあるはずがないと言っても、それにもかかわらず、その信じられないことによって起こっているとしか考えられない出来事が起こり、完全に信じることはできないし、納得もしきらないままに、そんな受け手の事情に関係なく事態は進行していきます。
ONEの永遠の世界なんかもそうで、子どもの頃の口約束という浩平自身が疑いを抱くものに対してのできごとです。


とにかく、その人たちに起こってしまう決定的な出来事は、その意思や考えに全く無関係に、一方的に押し寄せてきてしまうものです。そのことが起きる因果性とかを理解することはほとんど不可能だし、考えたところでありえないことが起こってしまっている程度の思考しかできません。
智代アフターで、一週間しか記憶を保つことができないなんていう病気?が出てきた時、こういうこと考えたんで割と納得したんですけど、これもまた、起こるはずのないことであって、プレイヤーの納得とかそういったものには全く配慮なんかないわけで。理由についてははっきりと問うことができないままに、とにかく起こってしまったことに対処(解決じゃなくて)するしかありません。
だーまえは宇宙人だなあとか思います。


追記
聖さんとかもそうですね。なんで自分が先に触ったのに、かのりんの方にだけ変なことが起こるのか分からないし。