桜蘭高校ホスト部 八話

この話で象徴的な台詞は、環先輩がハルヒに対して言った
「お前は、人に頼らずに育っちゃったんだな」
だと思います。


ハルヒは人に頼らずに育ったから、一人でいるのがレギュラーで、他人に頼る方がイレギュラーであるので、誰かにどう思われるかとか頼ろうとか、そういった「誰か」というのが最初には出てこなくて、自分がどうするかとか、自分から関わるなど、「自分」というものをメインに考えています。


光に今日みたいなことは反省して欲しいと言われたときに、ハルヒは光たちには迷惑かけてないじゃんと言うんですけど、これって、悪いことは自分から誰かに関わった上で何か悪影響を与えてしまったという意味での迷惑をかけたってことで、今回それをしていないのになんで怒られるか分からないという意味です。
自分が相手に対しては何もしなくとも、相手が勝手に心配するということは考慮に入れてないんですよね。だから、心配かけてごめんって謝るんだよと繋がるわけで。


鏡夜先輩に対して自分に手を出しても何のメリットもないというのも同じようなことで、他人にとって自分とはほとんど価値のないものだと思っているから出てくる台詞です。誰かにどう思われるかということをあまり考えないので、誰かに価値をおかれる自分というものに対してリアリティを持てないのではないかと。


自分っていう一項がメインであるのならば、女の子とか男の子とかそういった区別に意味がないのは確かで、だからこそ、これから、誰かと自分という関わりを通して女の子というものを意識していくのかなと僕も思います。