滅びのマヤウェル―その仮面をはずして 岡崎裕信

恋する乙女は強いのです。


ということは僕的に割とどうでもいいんですが(ぉ、面白かったです。
かしましが好きな人に薦めたい感じ。
主人公の境遇がちょっと似てるってのもあるんですけど、むしろ玉樹の立ち位置がやす菜を思わせます。
自分と世界は遠く離れているものなんだと思って諦めていた少女を、そうではないとその世界へ連れ出してくれたのは、そんなことをしたつもりなど全く自覚のない、優しい人のおかげでした。


なんかこういうのに弱いんですよね。本人にとってはなんてことない事をしたつもりであっても、それを受け取る側にとっては決定的なものとなってしまうこと。
誰かに何かを伝えることって、その相手の状態とか、いろいろなものをちゃんと踏まえた上で届けるべきなんですけど、そういったものを全部すっ飛ばして心の奥まで届いてしまうっていうのは、起きるはずのないことってことで奇跡と呼びたいな、なんて恥ずかしいセリフを言ってみたりして。



そんなことを思った僕はユーキ派です。語り手が好きなので。