我が家のお稲荷さま。5  柴村仁

守ってあげるっていうのは効率を一番に見るなら、本人にそのことを知らせないまま処理してしまうのが最善となることもあるけれど、子供たちはそんな思惑を超えて行動してしまうものです。


四巻は透に対して、五巻では昇に対して、クーとかコウは彼らを守ることが最優先なので、できるだけ関わらせないようにします。危険な目にあわないようにするために、できるだけ本人を遠ざけるようにするんですが、それってある意味ではその人たちを侮っているってことです。自分自身でそれに対して判断、対処する選択する自体を奪っているんですからね。
そんな大人の思惑に対し、それにかまわず知って自分自身で判断して、そして上手くいってしまうっていうのは好きです。
子供は時として大人よりもずっと考えているのでした。


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