ドミノ 恩田陸(ISBN:4043710011)

はてな年間100冊読書クラブ 027


あらすじはドミノ (角川文庫)を参照
お互いにまったく関係のないところからちょっとしたことによって絡み合い、隣の人に当人どうし気づかないままに大きな影響を与えていって、それによって巻き起こる大きな事件というのが面白いです
当人はたった一つ倒しただけでそのことをほとんど意識もしてないんだけど、その一つ倒すという行為によってその影響がどんどん波及していきます
最初は個別に少しずつ倒れていたドミノが、終盤になるにつれ影響しあい、早く大量に倒れていくさまは非常に楽しかったです
そういった流れを見る楽しさだけではなく、それぞれの登場人物も魅力的な人が多いことが、この「ドミノ」をより良いものにしていました


実際僕らは、この作品の読者のようなメタ視点を持つ立場にはいないわけですが、自分の行動が隣人にどんな影響を与えているか?というのを想像するのも面白いかな、とこれを読んで思いました