作品の評価

何かの作品に対して好きか嫌いかを言うときは、個人の自由にすればいいと思うのですが、いいか悪いかを言うときは、気をつけるべきかなと思ってます
何故かと言うと、好きか嫌いかというのは、その論じる対象が自分の側にありますが、いいか悪いかというのは、作品の側にあるからです
(「自分が」これを好き、あるいは嫌いだと言うのと、「この作品は」いい、あるいは悪いと言うように)


自分のことを自由に述べるのは個人の自由だと思いますが、作品のことを好き勝手に言っていいかというと、やはり、そういうものでもないんじゃないか、と思うのです


悪いと嫌いを混ぜて論じてしまっていることって割とあるように感じます
でも、作品が描こうとしている方向性と、個人の趣向が食い違ったときと言うことを考えると、嫌いをそのまま悪いに直結してしまうのは、その作品に対する適切な評価を与えることを困難にするのではないかと


そのため、作品についての良し悪しを言う場合には、その作品の描こうとしているものを見極める必要があると思うのです
そういうことをすることなしに、いいとか悪いとか作品について言ってしまうことは、やはり性急であるのではないかと思います


そのため、作品の評価をする際は、それは作品の良し悪しなのか、それとも自分の好みのようなものなのかということを少し考えてみたらいいんじゃないかと、僕は思ったりするのですけれど


(この日記では、感想と言ってるように、ほとんど全部僕の主観的なものです
とはいえ主観的とは言っても、人を納得させることが出来る、説得力を持つものであれば、それは作品の評価、ある程度の客観性を持つものになるとも思います
それくらいの緩さが僕の好みですかね)