点数だけ付けること

何かの評価として点数(星などによるのも含みます)を使うのって、情報としては非常に分かりやすいと思います
単純に文字数が少ないですし、(その人の評価による)その作品がいいか、悪いかがはっきりと分かりますから


ただ、これだけだとよくないと思う理由として、反論できないっていうことがあります
仮に、
「そんな点数をつけるのはおかしい。何故なら〜」
と誰かが言おうとしたところで、点数をつけた人がどう読み、そしてどう評価したかが分からない以上、その評価がどうおかしいのかについて言うことができません
言うことが出来るのは、自分はここがいい(あるいは悪い)と思ったことであって、その「相手が評価したところ」とは関係ないところにならざるを得ないです


この場合の反論っていうのは、別に面と向かって何かを言おうというものだけではなくて、その意見が自分にとって反対や賛成をすることができるものかどうか判断することという反論の前段階も含みます
同じものを見たところで人によって全く見方は違い、ある人にとっては欠点と思えるところでも、別の人にとっては長所と思えることさえあります
また仮に、誰もが欠点だと思うところがあったとしても、それが大きいものか、それともさほど気にならないものかというそれぞれの考えによって、評価は変わってきます
そのため、評価っていうのは結構多様性のあるものになるわけで、誰かの意見について妥当性を判断する必要があると思います
ですが、点数だけというのは、そういった意見そのものについての判断をすることが出来ないものなので、特に自分がそのものに触れた後においては、あまり意味のあるものではないかなと思います