学園都市ヴァラノワール―未来は薔薇の色 桜庭一樹(ISBN:475771159X)

はてな年間100冊読書クラブ 021


桜庭一樹による同名のゲームのノベライズ


キャラがたくさんいるので長さが足りていないため、ここがもっと書き込んであればなーと思う箇所が結構
とはいえ長さが足りないだけで、それぞれのパーツはとてもいいです
磨かれていないダイヤの原石といった感じ


この作品や「君の歌は僕の歌」(ISBN:475770710X)と、「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」(ISBN:4829162767)や「推定少女」(ISBN:4757719957)との違いは、大人というか保護者の存在かなと思います


「君の歌は僕の歌」は、多くの人に見守られながら成長していき、この作品ではあくまで戦場に出て行く前、学園内の話です
それに対し、「推定少女」では保護者の手の届かないところへ子供だけで行き、「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」は無力な子供だけの世界であり、保護者のような人がいません
そのため、後者ではもうすでに戦場の中です


砂糖菓子の弾丸や、推定少女の方がすごいと思いますが、守られながらもだんだんそこから抜け出していくというのも悪くないなと思います