銃姫 高殿円(ISBN:4840110700)

はてな年間100冊読書クラブ 018


神は人間の愚かさに怒り、人から魔法の力を奪った
しかし人間は、弾丸に魔法を込めることにより、再びその力を手にする
そんな世界の中、罪人であるオリヴァントに盗まれた、引き金を引けばこの世から望んだ言葉を消すことができると言う<銃姫>を取り返すべく、セドリック、エルウイング、アンブロアーシアは旅をする


生きていくこと、それがどうしようもなく過酷な世界で、もがき苦しみながらも、まさにその、生きるということによって戦っていくこと


世界の過酷さを描こうとする場合に、その厳しさ、辛さを強調するあまり、救いなんて何処にもないと言ってしまうようなものは結構あると思うのですが、そうはなっていなくて人の思いにそういった世界に対する希望を託すというのはすごくいい思います
いろいろ良かったところはありますけど、特にアンブロアーシアの思いに胸を打たれました