AIR 四話

AIR 2 初回限定版 [DVD]
ネタばれありで四話の感想を


三話を見たときは観鈴ちんが出てきて楽しいと思ったのですが、今回は結構違和感あったので理由をいろいろ考えてみたんですけど、主な理由としては霧島姉妹と往人の関係と佳乃シナリオの位置づけあたりじゃないかなと


原作での霧島姉妹と往人の関係は、美凪とみちるもそうですが、姉妹あるいは親友の間で長い間ずっと続いてきた閉じた関係性に、その範囲からの外部である往人がだんだん入り込んでいくというものだと思います
だからアニメの四話、佳乃シナリオのクライマックスの段階に至ってももなお、ほとんど外部である観鈴がその場にいるのは違和感があるんですよね
往人が内部に入ったと認めたからこそ聖は、佳乃の秘密、過去について話すわけで


もう一つのほうについては、それぞれのシナリオが往人の親から受けついだもの、翼を持った少女への距離感というか行動で分けられて、それに対するアニメ版がどうかっていう話です
観鈴シナリオは少女を救おうとすること、美凪は少女の下へたどり着くまでの過程、そして佳乃は少女を救おうのではなく、自分の人生を歩む場合というように
佳乃シナリオでは、佳乃は確かに空をあきらめ地上で生きることにしますが、それは往人も同じ、というかむしろ往人の方が強いです
能力を失い、翼を持った少女を追うのをやめ、地上で生きることになります
そういったシナリオと、あくまで観鈴メインにしたシナリオでは相性は、はっきりいってかなり悪いと思わざるを得ないというか
往人は飛んでいく風船を見守る側ではなく、原作のエピローグで烏となり、そして最後に空を目指して飛び立つように、空へ飛んでいく側です
結局往人の立ち位置が、佳乃シナリオを通るには向いてないってことですね
美凪シナリオなら、原作でもエピローグあたりで空にいる女の子を探すために旅に出ることになるのであまり問題ないと思いますが



僕が感じた違和感についてはこんなものかな、という感じでしょうか
アニメとしては、映像とかすごいよかったです
ここで言ったのは、結構構造上の問題なのでアニメ版が良くないという話ではないですので