忘却の旋律 幸運河
(asin:B00078RTQS)(asin:B0007N389A)
成長物語としてすごく上手いですね
幸運河で危ないから飛ぶことができないということと、忘却の旋律に見られているために小夜子にキスできなかったボッカがそれをするまでの物語
実戦じゃないと飛ぶことはできないというのは、どんなことでも練習できるとは限らないから、自身のないことでも覚悟してやらなければならないということ
恐れていては、飛ぶことはできない
相変わらず、男は駄目なやつがいるのに対し、女の子は非常にしたたかだなー
メロスの戦士というものであるからという形式に囚われるのでなく、あくまで自分の好きな人が傷つくのがいやだという自分の理由で動いている
もちろん、だからと言ってそれは自分がメロスの戦士であることを否定するものではなく、自分のことが上位というだけ
フライングバニーも、モンスターユニオンのエージェントであるはずなのに、自分の共感とラッキーサラブレッドが好きではないということから小夜子を見逃したりしているし
彼女たちは距離感のとり方が上手いなと思いました
しかし、逆に他に強い理由があれば戦士であることを辞めてしまっても構わないかもしれないかな、と
遠音であれば、スカイブルーの方を優先するのだろうなと思うので
あくまで戦士であろうとするボッカとは道が同じではないということは確かだと思うのです ボッカがどうなるのかはまだこの先を実際に見たわけではないので微妙なのですが、多分両立させるということになるんじゃないかと
どちらかを切り捨てるのではなく、両方なんとかしようとすること
小夜子を自分で守ろうとし、それでも戦士を続ける
小夜子を守るのならば戦士を辞めたほうが早いし、戦士を続けるなら小夜子を守りながら、というのは負荷になる
強いて言うなら、もっとも困難な道であるのでしょう