智代アフター

せっかくなので、智代アフターについていろいろと
と言うわけで、微妙にネタバレありで


9791さんが、智代のアフターを作ることの理由として
>彼女が一番、自己が強く規定されているから
と言っていましたが、非常に納得しました


智代は自己が強くそれが外部と上手くかみ合っているから、今の自分であることの自身を持っている
そしてその自信から、自分(或いは自分たち)が努力するなりすれば、どんな事だって上手くいくと思っている
だから、社会の影響や時間の流れによる人の気持ちの変化というもの、つまり自分たちの努力だけではほとんどどうにもできないような外部についてはほとんど考えていない、というか考えられない
そういった理想を強く信じている、ある種未熟なキャラクターだからこそ、父親の隠し子というこれからにあるはずの幸せを否定するものが出てくるシナリオで、
>ずっと続いていく愛はある、絶対に
と言うのだと思う


この科白の「ずっと」と「絶対に」が重要になるんじゃなだろうか
key作品は、永遠とか空とかのような大きなもの、確かなものは(少なくとも単純には)肯定されるものではない
永遠は動かないものだし、空に幸せはない
人の気持ちだって、CLANNADの冒頭文の渚の科白

でも…なにもかも変わらずにはいられないです
楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。
…ぜんぶ、変わらずにはいられないです。

のように変わらずにはいられないもの、ずっと同じではないもの、絶対ではないものなのだと思う
それでも、相手を好きでいられるか、また好きになることができるのか


その辺りを丁寧に真正面から書いてくれるんじゃないかと僕は期待してます