006 雨にも負けず粗茶一服(ISBN:4838714491)

自分の将来とか行き方に悩んだ若者が、よく考えずに家出して…って言うと何の変哲もないのですが、彼の家は茶道の家元だった、ということでかなり独特な作品になっています


家出した先ではどうしようもなくなって、知り合いのうちに住ませてもらうのですが、そのうちの人は茶道が趣味だったりしてお茶と縁が切れず
この作品では茶道を扱っていので、お年寄りなどもかなり多く出てきます


セカイ系なんかで中間領域の社会がないとか言われてましたが、これは自分一人では生活にすら困ってしまう主人公が社会や、今までの自分と折り合いをつけていく、と言う話でした
その辺が今読むには、逆に新鮮というか
まっとうな作品を読んでしまったなあ、という感じです(笑