忘却の旋律


僕のためのアニメじゃないか?と半ば本気で思っているアニメ、忘却の旋律について


ミッドナイトひよこのネーミングセンスは神だと思いました
ネタバレで、キャラクターについて整理

忘却の旋律 第2巻(限定版) [DVD]

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第二編 「白夜岬編」
観光協会の理事長
この社会を維持することによって利益を得ているのだけど、内心ではそのことを良く思っていないため自分に被害がない程度において、ボッカに協力する


白夜岬中盤、船着場でモンスターに対して村人が集まるシーン
モンスターの科白
「あなたたちは認めていたんじゃなくて?」
「いざ自分が犠牲となると怒り出す
勝手なこと」
前回にも書いたけれど、実際に起こって見なければその害悪を意識することはなく、そういったことは起こったことはたいてい手遅れである
そして、それだけの不満を持った人はいつも少数である
この世界で、彼らはその少数であるまま殺されるしかない



けい子
モンスターユニオンのエージェントになるきっかけは、一瞬の欲望が全肯定されてしまうことだ


彼女は、自分が親に期待されていないことを知りつつ、それでもできる限り期待に答えようとした
しかし、それはいつまでたっても報われることはない
それが、限界に達した時彼女は、世の中全てを否定する
そして、その否定がモンスターによって実現され、かつ観光客を呼び寄せるという町の期待に答えるという今までの自分の希望がかなうことになる


自分が望んだことだから、自分でそれを否定することは出来ない
それによって、他のすべてを失ったとしても



キュウちゃんは、けい子が親の期待を一身に背負い、自分には何も与えられないと思い、彼女のことを妬んでいる
そして、けい子が好きであるわかだんを奪う、
その上で、実の姉であるけい子さんが自分を狙っていることを知り、彼女を憎みつつ、実は彼女のことを愛している
四話最後の、人形を埋葬するシーンがそれだ
彼女は、けい子が本当の自分を殺して今の生活を送っていることを知っているので、彼女のことを可哀想だと思っているのだ
しかし、最後のシーンでは、自分を正当化しようとしたけい子を見て、彼女のことを拒絶する


わかだんは、リスクとリターンを計算したつもりになっているキャラだ
自分の予想に自信を持ち、それ以上の危険はないと思い込んでいる
そのため、自分の予想が外れると、逃げ出すしかない



ボッカは、自分の行動が歓迎される物ではないと知りつつ、それでも自分が正しいと思うことをする
その結果は、やはり予想したとおりの物であり、苦しむことになるのだが


前回、メロスの戦士が歓迎されないのを眼にしたが、それはあくまで当事者としてではなかった
今回のこの体験を経て、ボッカは実際にメロスの戦士としてやっていく辛さを経験する
それでも、ボッカは負けずにその道を行くことを決意する