禁涙境事件
禁涙境事件 ”some tragedies of no-tear land”
- 作者: 上遠野浩平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/01/14
- メディア: 新書
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上遠野浩平の事件シリーズ最新作
世界という物はなんと込み入っている物なのか、 みんながみんな、てんでばらばらな思いや目 的に突き動かされながら、勝手に動き回っている―
その中で自分の気持ちとか夢が、綺麗にはまってくれる場所などというものはどこにも存在しな いのだ、ということが
「禁涙境事件」本文より
四つの事件に、禁涙境の人々、EDや残酷号など様々な人や思惑というピースによってできた作品
そこでは、ぴたりとはまる物など存在しない
まったく正反対の物として受け入れられたため起こった事件や、そこにはまってしまった為まったく違った絵を見せていた物、ピースを受け入れられなかったため狂気というカタチを形成したパズル、自分の世界と言う絵を描こうとする者、残酷というカタチ、最悪との相似
どうしようもなく歪み、そこに至っても涙を流さない
そういった話
今回の話でちょっとだけ、不満というか疑問というか
イーヴ・ハーヴが最悪だと見破ったオピオンが何故、ルシェムジータについてはそういったことがなかったのか
最悪というものが、オピオンが死んだ後に現れたのかもしれないけれど