何処へ行くの、あの日

とりあえず不満点をネタバレありで
いつか全体的な感想にするかもしれませんが

この話は結局、絵麻とあの夏の日の話であり、それとしては非常に上手くできているし、全体的な構造も、全てのシナリオを一つの作品として回収しており、上手いと思う

しかし、この作品は絵麻とあの夏の日の話であるだけに,他のキャラがとってつけた印象が強い
特に、青井さんと一葉シナリオが

青井さんは、あの夏の日のメンバーのうち一人だけ男の子であるトモくんのエピソードを作るために、ギャルゲーという形式から、男を攻略キャラにはできないということで入れたんじゃないかと思う
トモくんを死なせた理由も、これと最後の千尋がらみくらいしかないし
実際、本編で語られる死んだ理由があまりにとってつけた感じがする

一葉シナリオの方は、双子の入れ替えトリックだったわけだけれど、あの夏の日に絆が生まれた
みたいなシーンを見るたび、一葉は違うよなあ…とか益体もないことを思っていた
加えて、あのエンドは個別のエンドとしてみるには後味が悪く、完結していない

千尋や桐季は、しっかりと個別のシナリオとしてもできているのに、上の二つはできていない
それが全体としての完成度を下げていると思う