僕は友達が少ない2 平坂読
- 作者: 平坂読,ブリキ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: 文庫
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そこには異様に目立つ集団がいた。
言うまでもなく隣人部の面々で、俺たち以外の全員が揃っていた。
客観的に見るのであれば周りに溶け込むことの出来ないくらい強烈な個性を持った人の集まりなのですが、そういった認識があまりないままに周りに溶け込もうとしている*1というあたりが、なんていうかアンマッチだよなあと。
まあ、このズレが彼らを今の状況にしていると言えるのですけれども。
個人的なお気に入りは「志熊理科」で、小鷹の理科の理科室登校に対する目線とその後のオチのところです。
小鷹の人の良さが表れている目線には共感を持ちますし、オチの優れているからこそという部分も思うところがある。冒頭の引用文ですけど、可愛そうな境遇でも超VIP待遇でも「異様に目立つ」、つまり周りから浮くという意味で同質なんですよね。
部室に入ると一人一人個別のことをしているという描写もありますし、彼らは基本的に一人に慣れていて、この部活以外はそれぞれ淡々と一人の生活を送ってそうなあたり*2、なんというか、こう、ねえ……。
まあ僕は一人の生活大好きですけれどもさ。
あとは、理科がいいキャラってことですね。
夜空とか星奈とか幸村とかは基本的に、自分のことをおかしいと思っていない、つまりはボケキャラで、小鷹が常識人の視点を持つ人、つっこみなのですが、理科ってボケとつっこみの両方ですよね。腐女子としてのボケもありますが、ゲームに対する感想とか、カラオケを一緒に楽しむといった常識的な側面も持っている。集団のバランサーとして良いなーと思います。
小鷹に魅力的だとか、可愛いとか言われてる辺りもポイント高いですね。