図書館戦争 有川浩

図書館戦争

図書館戦争


高校の頃メディア良化委員会から助けてもらった「王子様」に憧れて図書隊員となった、170cm乙女、郁の成長物語として楽しく読めました。失敗が多く、暴走しがちで、へこみながらも少しずつ成長して、それでも自分の大切なところは譲らないというのはいいですね。この辺、最後の方の堂上のセリフが面白いかと。
人間関係もいろいろと心配しながらも、そういうことを見せないように気をつけているつもりの堂上、優しくかつ甘やかさずに自分の意見を率直に述べてくる小牧、ずけずけとものを言ったりしながらも相談に乗ってくれたり、勉強に付き合ってくれたりする柴崎、自分と同じ配属であることに納得がいかずにきつくあたってしまう手塚など、なんだかんだ言って皆主人公に対し真面目に向き合ってくれるあたりが恵まれた環境だなと思います。
月9いいじゃんということで。


はてな年間100冊読書クラブ 063)