白夜 ドストエフスキー

はてな年間100冊読書クラブ 013
純粋さというのは時として残酷だよね、とか
その純粋さによって、親切が額面どおりに受け止められると辛いなあと思いましたが
主人公とナースチェンカのしゃべる勢いが面白かったです
ドラマ化とかしたら、映像的にはまったく面白くないだろうと思いましたが


個人的に面白いと思ったのは、空想に関するくだり


世間の人たちの生活は永遠に更新され、同じということがない
それに対して、臆病な空想の生活は単調きわまるものだ
だから、その空想も疲れ果て、空想の泉も枯渇する
自分は成長し、以前の理想とは変わってしまうから
それでももし単調なままであれば、その崩れた理想、単調な生活にあるものから組み上げるしかない
だが一方では、新しいものを希望するのだ


という感じ


結構単調ぎみな生活を送っている自分としては、なかなか痛いなあと思います